北朝鮮の「血の粛清」による恐怖政治がエスカレートしている。
7月には、金勇進(キム・ヨンジン)副首相が「姿勢の悪さ」を理由に銃殺となったとされ、朝鮮労働党の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が権力を掌握した2011年12月以降に処刑された政府や軍の幹部は100人に上るという。
居眠りや口答えなどで「不敬罪」に問われるケースが目立つといい、韓国メディアは、若くして独裁者となった正恩氏の「年齢コンプレックス」が背景にあると指摘している。
処刑の理由は“態度”
韓国の政府関係者によると金勇進氏は6月29日の最高人民会議(国会に相当)で、着席した際の姿勢の悪さが問題視されて調査を受け、「反党反革命分子」などとして7月に銃殺されたとみられる。
金勇進氏は、教育相や教育委員長も歴任した大物だが、韓国・中央日報(日本語版)は、匿名の韓国政府関係者の話として「ひな壇の下に座っていたが、居眠りをしたのか、眼鏡を拭いたのか、態度が悪いと指摘された」としている。
このほか、対韓国政策を統括する朝鮮労働党の金英哲(キム・ヨンチョル)統一戦線部長や、党宣伝扇動部の崔輝(チェ・ヨンヘ)第1副部長も、何らかの理由で「革命化教育」と呼ばれる思想教育を受けたという。
昨年も玄永哲(ヒョン・ユンチョル)人民武力部長(国防相)の処刑が伝えられている。中央日報(同)によると、玄氏の場合、眠気がこらえられない場面がテレビに中継され、昨年4月に処刑されたという。
若い俺を見下すな
なぜ、正恩氏は政府や軍の幹部の粛正を続けるのか-。
朝鮮日報(日本語版)は韓国の情報機関幹部の話として「理由は、そのほとんどが『俺を無視した』というものだ」と指摘。期待外れの忠誠心や一部幹部の傲慢な態度などが、若くして権力者となった正恩氏の年齢コンプレックスを刺激したからだとする。
さらに朝鮮日報は、12年1月には、正恩氏が「将軍様の哀悼期間に不遜な態度を取ったやつらを全て亡き者にせよ」と指示したことを紹介した。将軍様とは、父の故・金正日(キム・ジョンイル)氏で、高官10人以上が処刑されたという。
北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋の見方として「処刑の表向きの理由は『喪中に酒を飲むなど不遜な行動』とされたが、本当の理由は『若いからといって自分を見下すな』ということだった」と説明している。
また「ナンバー2」「実力者」の出現を警戒しているといい、最大の後見人とみられた叔父の張成沢(チャン・ソンテク)氏は13年に高射機関銃で処刑されたのは、実はこれに相当するとしている。
さらに同紙は、相次ぐ粛正が北朝鮮の上層部の動揺につながり、北朝鮮エリートたちの間で、「事なかれ主義」が蔓延したことで、正恩氏の衝動的・即興的指示が一切の牽制もブレーキもないまま、その通り実行されるケースが相次いでいると報告。
韓国政府関係者の話として「核兵器とミサイルで重武装した北朝鮮が経験の浅い指導者の気分によって振り回されている」と、周辺国に聞き捨てならない指摘をしている。
独裁者は不眠症?
恐怖政治は、体制側も不満を募らせ、在英北朝鮮大使館の公使らエリート勢力の亡命などが相次いでいるとみられ、正恩氏が苛立ちを募らせるという循環になっているという。
そうしたなか、金勇進氏の姿勢の悪さが指摘された6月29日の最高人民会議の様子を伝えた朝鮮中央テレビの映像に、正恩氏自身が居眠りをしているかのような姿が映し出され、韓国各紙が報じた。書類をめくった直後、目を閉じ約5秒間動きが止まったという。
もちろん、独裁者にはおとがめなどはなかったが、韓国の情報機関、国家情報院は、正恩氏が暗殺を怖れるストレスから、過去数年間で体重が約40キロ増えて約130キロになったと推定。不眠症に悩んでいる可能性を報告したといわれる。
独裁者も、その取り巻きの高官も「死」の恐怖と疑心暗鬼にまみれて日々送っている様子がうかがえるが、かれらに「人民」のことを考えているそぶりが伝わってこないことが北朝鮮の不幸なのだ。
http://www.sankei.com/west/news/160911/wst1609110003-n1.html
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