▲ソウルの日本大使館前の慰安婦像。いつまで朝日新聞の大誤報にしがみつくのか
韓国政府が編纂(へんさん)した国定教科書(高校用歴史)の見本本には「慰安婦は戦争に敗北して逃げる日本軍に集団殺害されたりした」との記述が新たに加わった。韓国各紙が1日付で報じたことだ。 しかし、「日本軍による慰安婦集団殺害」とは、どこにも記録も証拠もない。反日惹起のための悪質なデマだ。
それを教科書に記載するとは、まさに「どうしようもない国」だが、不思議なことは日本政府が抗議していないことだ。大使が帰国中だろうと、まだ見本本だろうと、これは日本国の名誉にかかわる重大事案だ。許してはならない。「制裁措置」に踏み切るべきだ。
韓国はこれまで、対日被害の甚大さを装うためなら、陳腐なニセ史料や学説にも食らいついてきた。その姿勢からすれば「集団殺害」という刺激性十分な“お話”を、今日まで放置してきたのは不可解極まる。
もし、昔から「慰安婦集団殺害」が“お話”としてでもあれば、朝日新聞の大誤報に煽られて、慰安婦を対日の材料にした瞬間から「強制連行され、集団殺害された」と叫んでいて当然だ。 韓国の新聞は、慰安婦問題にことさら熱心だが、国定教科書の記事が出るまで「集団殺害」を示す史料や証拠を報じたことがない。つまり、取って付けたウソなのだ。
なぜ、こんな荒唐無稽の“お話”が最終見本本に登場したのか。
考えられることの第1は、左翼陣営の「親日の教科書だ」という攻撃を回避するため、編纂者が「どの教科書も採り上げなかった『集団殺害』も記載した」とアピールしようとしたことだ。
もう1つは、昨年夏に大ヒットした『鬼郷』という反日プロパガンダ映画が「慰安婦集団殺害」を“売り”にしたことだ。あるいはベトナム戦争で自分たちがしたことを思い出し、「日本軍もしたはずだ」と勝手判断(=心理学の『投影』)をしたのだろうか。
韓国の小.学.生用「道徳」の教科書には、「アリランは世界一美しいメロディーに選ばれた」「ハングルは世界一優れた文字に選定され、国連は文字を持たない民族にハングルを採用するよう勧めている」と書いてあったことがある。ネットのヨタ情報を確認もせず載せていたのだ。
韓国の教科書編纂者とは、その程度のレベルだから、「親日の教科書」だとする攻撃を避けるため、映画を根拠に「日本軍に集団殺害されたりした」と書いたとしても、まったく不思議はない。
しかし、これまでと次元が違う。日本国の名誉にかかわることだ。
教科書に載るというのだから、日本政府は「証拠を出せ」と韓国の教育省に怒鳴り込まなければいけないことだ。
証拠もないのに、そんなことを教科書に記載するというのならば、「大使の一時帰国」程度ではなく、韓国に痛撃となる「制裁措置」を発動すべきだ。ビザ関係、輸入品の検査関係…。簡単なことでも、いろいろある。
それらは大部分が「日本国内での脱法行為の取り締まり」に過ぎない。これまで見逃してきたことがおかしいのだ。
■室谷克実(むろたに・かつみ)
ソース:zakzak<韓国教科書「日本軍による慰安婦集団殺害」のウソに制裁を 日本政府が抗議しない不思議>
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20170216/frn1702161530006-n1.htm
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