中国はなぜ文在寅大統領を冷遇したのか
中国は規模は大きくなったが、大人になるにはまだ多くの時間がかかるようだ。
外国の首脳を呼んでおいて一人で食事をさせ、随行記者を殴り倒すというのは、
文明国家の常識を裏切る行為だ。文在寅大統領は15日、北京大での演説で「中国と
韓国は近代史の苦難を共に経験して克服した同志」と葛藤が解消したかのように
述べた。しかし傷ついた国民は違う。さんざん屈辱と苦痛を与えた後に高高度防衛
ミサイル(THAAD)報復を緩和し、平昌に観光客を送るという態度には、「我々を属国と
考えているのか」という怒りがこみ上げるしかない。
45年前の1972年2月、反共主義者のリチャード・ニクソン米大統領が共産中国を
訪問し、「世界を変えた一週間」を送った時のことだ。ニクソン大統領に随行した
米国の記者らが田舎に行き、下級役人にニクソン大統領の訪中に対する考えを尋ねた。
あきれることに「米国が中国に投降して毛沢東主席と共に世界革命をしようという
のは良いことだ」という言葉が出てきた。
普段から受けている教育の通りに話したのだ。そのまま伝えれば大変なことになる
と判断した通訳はこの部分を故意に省いた。これに関する報告を受けた周恩来首相
は「通訳しなかったのはよくやった」と評価した。
ニクソン大統領が米中和解のために毛沢東に会いに来たが、中国政府は米国を
敵と考える人民にそのまま知らせなかった。それで「ニクソン投降」というあきれる
フェイクニュースに変えたのだ。「大統領冷遇」直後に中国の要人から聞いた
秘史だ。当時は突然、米国大統領が訪問した状況であり、人民の混乱を防がな
ければいけないという事情もあった。ところが現在の韓中関係は完全に違う。
両国国交正常化以降25年間、最高の経済パートナーであり戦略的協力パートナー
シップ関係だ。ところがどうしてこういうことが生じたのだろうか。(略)
結局、自国指導者の体面のために人民を仮想現実に閉じ込めておき、韓国の
国家元首を侮辱したのだ。魯迅が『阿Q正伝』で中国の精神的成長をふさぐ
慢性的後進性として指摘した精神勝利法を思い出す。今の中国人は負けても
勝ったと絶えず自己催眠をかけた100年前の中国人といったい何が違うのか。(略)
http://japanese.joins.com/article/631/236631.html
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